八頭会:北九州市内を中心に6人のジャンルの異なる料理人による「技の向上」「味の追求」を目指す勉強会

八頭会の活動(2017年)

1月
「親睦を深めるための新年会」
 日時:2017年1月5日(木)
 

 

 
2017年最初の八頭会はメンバーとその家族、 従業員が一同に会しての新年会を開催。各店ごとの今年の抱負や意気込みなどを話し合いながら、料理談義や今年の八頭会活動についての話で盛り上がりました。2月からはまた今年度の勉強会もスタートします!

3月
「秋のコラボイベントにむけて」
日時:2017年3月12日(日)
場所:ビストロチャイニーズRON
 

 

 

 
3月の八頭会はビストロチャイニーズRONを会場に、秋に予定されているエタンセールカワモト×ビストロチャイニーズRONについての話し合いと試食を行いました。
 

 

 
試食メニューは「 RONの薬膳蒸しスープ(干し椎茸、干し山芋、くこ、金華ハムなどを 3時間ほど蒸したスープに黒トリュフをいれて)」と「豚肉とエビのワンタンにエタンセールカワモトのソースアメリケーヌトシャンピニオンの泡で(ワンタンをラビオリと捉えて)」の2品。この試作料理に対して各料理人の視点からメニューについての意見交換を行い、 4月もエタンセールカワモトで継続してコラボメニュー試作を続けることになりました。

4月
「秋のコラボイベントにむけて②」
日時:2017年4月9日(日)
場所:エタンセールカワモト
 
9月のビストロチャイニーズRONとエタンセールカワモトのコラボレーションメニューの試食会を行いました。
 
メニューは「フォアグラのソテーとキャベツの煮込みの春巻き」「うずらのローストと牛フィレのローストを中華のソースで(黒胡椒と沙茶醤ソース)」「プーアル茶のグラニテ」。試食後はメニューの完成度を高めるべく、各料理人からのアドバイスがあり、さらに当日に向けてのメニュー改良案を交換しました。
 

 

 

 

 

5月
「パテとフリット(揚げ物)」
日時:5月21日(日)
場所:サンテミリオン
 
10周年を迎えられたサンテミリオン渡邉シェフが講師となり、基本となるパテの作り方を一から説明しながら、熟成保存の一歩手前までの調理を実施。(試食については出来上がってから一週間ほど寝かしたものを用意。)
 
フリットはアスパラ、鶏肉、フォアグラなどを3種類の異なる生地と様々な種類の塩やスパイス塩などで試食しました。(試食は他に鮎のパテ、野菜と穴子のテリーヌも。)
試食後はフレンチの技法を和食、中華、寿司と各店の日々の営業にどう活かしていくのか、ということの意見交換も行いました。

 
 
 
 
 

6月
「巻寿司と箱寿司を学ぶ」
日時:2017年6月25日(日)
場所:寿司つばさ
 
6月八頭会は寿司つばさにて巻き寿司と箱寿司の勉強会を開催しました。まずは、巻き寿司の「おぼろ」「椎茸」「かんぴょう」といった具材のつくり方、紙とタオルを使った巻き方の説明、実際の具材を使っての巻きから切るまでの実演後、メンバー各人も巻き寿司づくりに挑戦しました。(合間には江戸前鮨の二鶴さんとつばささんによる関西、関東の巻き寿司・太巻きの違いの話も。)
 
続いては穴子の箱寿司の作り方を翼さんが実演して、試食し、保存時間と押し方の力具合の違いといった話などがあり、本日の勉強会は終わりました。(その後には市内の農家さんが栽培するグリーンアドリアーナの試食も。)

7月
「ハーブについて学ぶ」
日時:717日(月)
場所:サンテミリオン
 
7月の八頭会では「ハーブ」をテーマにサンテミリオン渡邊シェフによる勉強会を開催しました。ハーブとスパイスの違い、各種料理に使うハーブについてフレンチ(洋食)を基本知識としてまず個々に説明。実際に各種ハーブティーや生のハーブの香りを確かめたりしながら、料理への具体的な使い方の情報交換を行いました。中華は洋食とは違う種類のハーブを使うため、ビストロチャイニーズRONの入江シェフからも興味深い話があり、加熱をするモノと生で食べるモノの違いなどさらにハーブ談義は広がりました。
 
座学のあとは「エルブドプロバンス(香草ミックス)のパン」「レモングラスのスープ」「バジルソースのパスタ」「ディルときゅうりのサラダ」「タイムを使った自家製ベーコンのジャーマンポテト」「ジャスミンのエスプーマとライチのデザート」「モモのコンポートとラベンダー、ライムのアイスクリーム」などの様々な料理を試食しながら、ハーブの使い方を勉強しました。

8月
「生きるための食と熟成について」
日時:827日(日)
場所:江戸前鮨 二鶴
8月の八頭会は江戸前鮨二鶴での勉強会を開催。まずは「食:食べるとは何か?」をテーマに消化・代謝・細胞の寿命・腸の働き、といった生物学の観点から食べることを資料をよみながら勉強。噛んで食べることは、消化から代謝の流れでいえばわずかな部分でしかなく、では「美味しいことの意味とは?」と考えるキッカケを共有しました。
 
なぜ今回は料理ではなく、人体の話から始まったのは昨今流行りの「食材の熟成」と、そこから生まれる「熟成による旨味とはなにか」を感覚ではなく、もっと広い視野で考えるための船橋氏の配慮でした。実際、いま鮨や和食の業界では「素材、とくに魚の熟成」がメディアを中心に大きなブームとなりつつあります。いくつかの熟成鮨の名店といわれているお店の事例をみながら、メンバー間で洋食と和食の肉の熟成の違いを話し合いました。
 
そして、同じマグロの赤身を3段階(当日、4日目、8日目)に日にちをわけて解凍保存させておき、味の違いを鮨で試食し、「食材と味の変化を化学的に考える」という8月の勉強会を終了しました。(この日は、おまけで「ハムとトマトの手巻き寿司」「魚だしの冷製ラーメン」のまかないも試食。)

9月
【八頭会の活動報告】
「餃子・小籠包を包む」
日時:9月24日(日)
場所:ビストロチャイニーズRON
9月の八頭会はビストロチャイニーズRON、入江シェフの指導の下、点心を包む実技を開催。最初はオリジナルの餡をつかった餃子。餡をいかにしっかりと餡を包み込むか、ヒダを上手につくっていくのか、ということを直接指導でメンバーが一人一人実技を行いました。続いて、小籠包を皮からのばして餡を詰めていく作業を実演。フレンチ、寿司、和食と分野の違うメンバーは日頃の仕事とは違う料理の作り方がとても勉強になったようです。
 
包み方の勉強のあとは入江さんが調理をおこなって試食。同じ餡を使っても皮の違いと、水餃子か蒸してから焼き餃子にするかの違いで仕上がりが大きく変わることに驚きがありました。
 
おまけは鮨のシャリと水で戻した乾燥したハスの葉を使った蒸し鮨、香港などで使われる発酵させた魚:鹹魚ハムユを使った蒸し鮨の2種類も。蒸すことで香りが変化する中華の技法を堪能できる授業でした。

10月
【八頭会の活動報告】
「椀物を学ぶ」
日時:10月22日(日)
場所:馳走なかむら
10月の八頭会は馳走なかむら主人、中村さんによる「椀物〜懐石料理と会席料理の違い」を学ぶ勉強会を開催しました。日本料理の中でも出しの技術、季節感、椀(器)の選び方など料理人としてのセンスや技量が最も問われる、椀物。煮物椀の基本的な構成の話からはじまり、茶会料理の懐石会席と宴会料理的な会席料理における「煮物椀」「ご飯」の出る順番の違いや歴史的な成り立ち、もてなしの意義といった座学をまず行い、それから実演となりました。
 
この日の椀物は「れんこん饅頭、車海老、菊花、椎茸(+三つ葉と柚)」という内容だったので、れんこん饅頭をつくる所からはじまり、吸い物と椀物の違いを視覚的に認識したり、茶懐石で大切になる「煮えばな」「ご飯」「湯桶(ゆとう)」の流れを実食したりしながら、実演はすすみました。所々で食べる際の作法なども習いつつ、裏千家・表千家でのマナーの違いを知ったり、甘味と抹茶の提供ルールなども学びました。甘みを食べ終えてから抹茶を出す流れは、デザートを食べきってから珈琲などを出すフレンチの作法とも通じている話が出たのは、異なるジャンルの料理人が集う八頭会ならではの会話でした。

11月
 
【八頭会の活動報告】
「カイユファルシを学ぶ」
日時:11月26日(日)
場所:エタンセールカワモト
11月の八頭会は、カイユファルシ(フランス産うずらの詰め物)の実技をおこないました。まずはうずらの内臓や中骨を抜く「壺抜き」を川本シェフの見本を参考に実際に各人が包丁を握って実施。取り出したガラは香味野菜などと炒めてフォンドボーとあわせながらソースに。(実際は3時間ほど煮詰めていくため今回は流れだけ説明。)詰め物の中身は栗を使ったカレー風味のバターライスを用意し、塩・胡椒をしたうずらを今度はフライパンで焼き目をつけていくところも実演。油をまわしかけながらモモ肉には火を通し焼き目をつけてから、あとはオーブンで仕上げに。付け合わせのサラダには白ワイン、マスタード、エクストラバージンオリーブオイルを使いヴィネグレットソースのドレッシングをつくりました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
2017年の八頭会は今月で最後なので、来年の予定についても話し合いました。
 
2018年も八頭会をよろしくお願いいたします。